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機械学習

L1ノルム損失:機械学習における重要性

機械学習では、作った予測モデルが良いか悪いかを数字で測る指標が必要になります。そのような指標の一つに、予測の誤差を測る損失関数というものがあります。その中でも「L1ノルム損失」は、別名「平均絶対誤差」とも呼ばれ、モデルの予測の正確さを評価する重要な指標です。 このL1ノルム損失は、実際の値とモデルが予測した値の差の絶対値を平均したものです。具体的な計算方法は、まず個々のデータ点について、実際の値と予測値の差を計算し、その絶対値を取ります。全てのデータ点についてこの絶対値を合計し、それをデータ点の総数で割ることで、L1ノルム損失が求まります。 L1ノルム損失は、値が小さければ小さいほど、モデルの予測精度が高いことを示します。つまり、損失がゼロに近いほど、モデルの予測は実際の値に近いということです。 L1ノルム損失は、他の損失関数、例えば平均二乗誤差(二乗平均平方根誤差)と比べて、外れ値、つまり予測が大きく外れた値の影響を受けにくいという長所があります。これは、平均二乗誤差は誤差を二乗してから平均するのに対し、L1ノルム損失は誤差の絶対値を平均するためです。二乗すると、大きな誤差はより大きな値となり、平均に大きな影響を与えます。一方、絶対値の場合は、大きな誤差であってもその影響は二乗ほど大きくはなりません。 そのため、もし扱うデータの中にノイズ、つまり本来の値とは異なる異常な値が多く含まれている場合や、予測が大きく外れた値が含まれている場合、L1ノルム損失は平均二乗誤差よりも頑健な指標となります。つまり、ノイズや外れ値に惑わされずに、モデルの本来の性能を適切に評価できます。このような特性から、L1ノルム損失は、特に頑健性が求められるモデルの学習に適しています。
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中央絶対誤差:機械学習での活用

中央絶対誤差は、機械学習モデルの良し悪しを測る物差しの一つです。この物差しは、予測値と正解値の差を基に計算されます。具体的には、幾つかのデータそれぞれについて、予測値と正解値がどれくらい離れているかを調べます。それぞれの差を正の値に変換し、それらを大きさの順に並べます。そして、ちょうど真ん中に来る値が中央絶対誤差です。 中央絶対誤差を使う大きな利点は、極端に大きな誤差があるデータの影響を受けにくいことです。例えば、ほとんどのデータで予測値と正解値の差が1程度だったとしても、一つだけ差が100もあるデータがあるとします。この場合、差の平均値は10近くになり、モデルの性能が実際よりも悪く見えてしまいます。しかし、中央絶対誤差では、真ん中の値を見るので、極端な値に引きずられることなく、真の性能に近い値を得られます。 中央絶対誤差と似た指標に平均絶対誤差というものがあります。これは、全ての誤差の平均値をとる物差しです。平均絶対誤差は計算が簡単ですが、先ほど説明したように、極端な値に影響されやすい欠点があります。10個のデータのうち、9個の誤差が1で、1個が100の場合を考えると、平均絶対誤差は約10になりますが、中央絶対誤差は1のままです。このように、外れ値が含まれている可能性がある場合は、中央絶対誤差の方がより信頼できる指標と言えます。 中央絶対誤差は、モデルの典型的な誤差を捉えるのに役立ちます。つまり、多くのデータでどれくらいの誤差が出ているかを把握するのに適しています。ただし、誤差の全体像を把握したい場合は、他の指標も併せて見るのが良いでしょう。中央絶対誤差はあくまでも一つの指標であり、それだけで全てを判断することはできません。様々な指標を組み合わせて使うことで、より深くモデルの性能を理解することができます。