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ストアドプロシージャ入門

蓄積手順とは、情報を取り扱う仕組み(情報管理体系)の中に予め用意されている、幾つかの命令を組み合わせたもののことです。この命令群は情報管理体系の保管場所に置かれるため、利用側の装置から呼び出して実行できます。複数の命令をまとめて実行できるため、情報のやり取りにかかる負担を軽くし、処理の速さを高めることができます。また、情報管理体系への接続を蓄積手順に限定することで、安全性を高めることもできます。 蓄積手順は、具体的な使い方をいくつか例示すると、より理解しやすくなります。例えば、商品の価格を変更する作業を考えてみましょう。通常であれば、商品の種類ごとに価格を一つずつ変更する必要があります。しかし、蓄積手順を用いれば、一つの命令で全ての商品の価格を一括で変更できます。これは、多くの種類の商品を扱う場合、作業の手間を大幅に省き、ミスを減らすことにも繋がります。 また、顧客情報の管理でも、蓄積手順は役立ちます。例えば、新しい顧客情報を追加する場合、住所や電話番号など、多くの情報を入力する必要があります。蓄積手順を使えば、必要な情報を入力する枠組みを予め用意しておくことで、入力の手間を省き、入力ミスを防ぐことができます。さらに、入力された情報が正しい形式であるかを確認する機能も組み込むことができるため、情報管理の精度を高めることができます。 このように、命令をまとめて再利用できるため、作業内容を部品のように扱うことができ、管理しやすくなります。複雑な情報操作を簡単にして、利用者側の装置を作る作業の効率を高める、強力な情報管理機能と言えるでしょう。
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データベースを動かすクエリ

問い合わせとは、情報を蓄積・管理する仕組みであるデータベースに対して、様々な指示を出すための言葉です。データベースにどんな処理をしてほしいのかを伝える命令文と言えるでしょう。 例えば、顧客名簿のデータベースから特定の顧客を探したい場合を考えてみましょう。この場合、「東京都に住んでいる田中さんという顧客の情報を表示してください」という問い合わせを作成します。すると、データベースはこの問い合わせに従って該当する顧客の情報を探し出し、表示してくれます。このように、問い合わせはデータベースと対話するための手段となります。 問い合わせでは、データの検索だけでなく、追加、変更、削除といった操作も可能です。例えば、新しい顧客の情報が追加された場合、「新しい顧客として、山田太郎さんの情報を追加してください」という問い合わせを実行することで、データベースに新しい情報が登録されます。また、既存の顧客の情報が変更された場合は、「田中さんの電話番号を新しい番号に変更してください」という問い合わせで更新できます。さらに、不要になった顧客の情報は、「佐藤さんの情報を削除してください」という問い合わせで削除できます。 問い合わせを作成するには、データベースの種類に応じた特別な言葉遣いが必要です。多くのデータベースでは、「構造化問い合わせ言語」と呼ばれる共通の言葉遣いが使われています。これは、世界共通の言語のように、多くのデータベースで理解できる言葉です。この共通言語のおかげで、異なる種類のデータベースでも同じような方法で操作できます。 問い合わせを適切に使うことは、データベースを効率的に運用し、情報の正確さを保つ上で非常に大切です。大量の情報を保管しているデータベースの中から、必要な情報を素早く正確に探し出すには、適切な問い合わせを作成する必要があるのです。問い合わせを使いこなすことで、データベースの持つ力を最大限に引き出すことができるでしょう。