情報収集の第一歩、RFIとは?
新しい仕組みを会社に取り入れる時、まず必要なのは十分な情報収集です。情報提供依頼書、いわゆるRFIは、まさにこの情報収集の第一歩として非常に大切な役割を果たします。複数の会社に同じ質問をすることで、それぞれの会社が得意とする分野や、どんな提案をしてくれるのか、比較するための材料を集めることができるのです。例えるなら、新しい仕組み導入という大海原を航海するための羅針盤と言えるでしょう。
RFIを使うメリットは、自社に最適な仕組みを見つけるための道筋を明確にできることです。闇雲に業者を探し回るよりも、RFIを使って情報を一箇所に集めることで、時間と労力の節約にもなります。複数の会社からバラバラに情報を得るよりも、RFIを通して整理された情報を得ることで、比較検討が容易になり、導入までの時間を短縮し、担当者の負担を軽減することができます。
RFIでは、システムの機能や性能といった技術的な側面だけでなく、導入費用や保守体制、会社の概要といった情報も入手できます。これにより、各社の全体像を把握し、自社のニーズに合致する会社を選定する判断材料となります。また、RFIを通して得られた情報は、次の段階である提案依頼書(RFP)を作成する際の土台にもなります。RFPはより具体的な提案を求めるための書類なので、RFIで得た情報を基に作成することで、より精度の高い提案を引き出し、最終的なシステム選定の精度を高めることに繋がります。効率的で無駄のない仕組み導入を目指す上で、RFIは欠かすことのできない存在と言えるでしょう。