不要メモリを自動で回収!ガベージコレクション
計算機で動く手順書、つまりプログラムは、動いている間、色々な情報を一時的に記憶装置に保存しながら仕事をします。この記憶装置の領域は限られています。不要になった情報をそのままにしておくと、いずれ記憶装置がいっぱいになり、プログラムがうまく動かなくなってしまうのです。そこで、使われなくなった記憶領域を自動的に探し出して、きれいにして再利用できるようにする仕組みが「ごみ集め」です。
ごみ集めは、プログラムを作る人が自分で記憶領域の管理をする手間を省いてくれます。記憶装置の不足や、間違った場所にアクセスしてしまうといった問題を防ぐのに重要な役割を果たします。
具体的には、プログラムが動き始めると、必要な情報のために記憶装置の一部が使われます。そして、その情報が必要なくなると、ごみ集めの仕組みが働きます。この仕組みは、使われていない記憶領域を自動的に見つけ出し、再び使えるように解放するのです。
ごみ集めの仕組みには色々な種類があります。例えば、使われなくなった情報に印をつけて、まとめて回収する方法や、必要な情報だけを別の場所にコピーして、残りをすべてごみとみなす方法などがあります。どの方法を使うかによって、ごみ集めに必要な時間やプログラムの動作速度が変わってきます。
ごみ集めのおかげで、プログラムを作る人は記憶領域の管理に頭を悩ませる必要がなくなります。安心してプログラムを作ることができるので、より複雑で高度なプログラムを作ることが可能になるのです。また、記憶装置の無駄遣いを防ぐことで、計算機の動作をよりスムーズにする効果もあります。