危険な転送にご注意:オープンリダイレクトの脅威
皆さんが普段見ているホームページでは、時折、画面上の何も操作していないのに、表示されている場所が別の場所へ切り替わるといった経験をされたことがあるのではないでしょうか。これは、転送と呼ばれる仕組みが働いているためです。まるで案内人が新しい場所へ連れて行ってくれるかのように、自動的に別のページへ移動させられるのです。
この仕組みは、例えば、ホームページの模様替えなどで、以前の場所が変わった際に、以前の場所に訪れた人を新しい場所へ案内するために使われます。古い場所に来た人を迷子にさせず、きちんと新しい場所へ案内することで、混乱を防ぐことができるのです。他にも、携帯電話向けのホームページとパソコン向けのホームページを、使う機器によって自動的に振り分けるといった使い方もされています。このように、転送はホームページをより使いやすくするための便利な機能と言えるでしょう。
しかし、便利な機能の裏には、常に危険も潜んでいます。この転送という仕組みも、悪意を持った人に利用されると、危険な罠となる可能性があるのです。例えば、偽のホームページへ誘導し、そこで個人情報を入力させて盗み取ったり、気づかないうちに危険なプログラムを仕込んだりするといった悪用が考えられます。転送には、あらかじめ決められた場所へ案内するものと、行く先を自由に指定できるものがあります。特に、行く先を自由に指定できるタイプの転送は、悪用される危険性が高いため、注意が必要です。
ホームページを閲覧する際には、アドレスバーの表示をよく確認する習慣をつけましょう。特に、よく知っているホームページへアクセスした際に、アドレスがいつもと違う場合は、注意が必要です。怪しいと感じたら、アクセスを中断する勇気も大切です。便利な機能も、使い方を間違えると危険なものになるということを覚えておきましょう。