統合開発環境:開発を加速するIDE
プログラムを作る作業は、家を建てる作業に似ています。家を建てるには、設計図、木材、釘、金槌、のこぎりなど、様々な道具が必要です。同様に、プログラムを作るにも、様々な道具が必要です。これらの道具を一つにまとめた便利な道具箱が、統合開発環境です。
統合開発環境は、略して開発環境とも呼ばれます。これは、プログラムを作るための様々な道具、つまり機能を、一つの場所に集めたものです。例えば、プログラムの設計図にあたるソースコードを書くための編集機能、書いたソースコードの間違いを見つけるための検査機能、ソースコードを実行可能な形に変換する翻訳機能、プログラムの動きを確認するための実行機能、そして、プログラムの誤りを修正するための修正機能などがあります。これらの機能が連携して働くことで、プログラム作成作業を効率的に進めることができます。
開発環境を使う利点は、作業効率の向上です。必要な道具が全て揃っているので、道具を探す手間が省けます。また、それぞれの道具が連携して動くため、作業がスムーズに進みます。例えば、ソースコードを書いている途中で誤りがあれば、すぐに検査機能で確認できます。誤りがあれば、その場で修正機能を使って修正できます。このように、開発環境を使うことで、プログラム作成作業全体をスムーズに進めることができます。
家を建てる際に、大工道具が整理されていなければ、作業効率が落ちてしまいます。同様に、プログラムを作る際にも、必要な道具が整理されていなければ、作業効率が落ちてしまいます。開発環境は、プログラム作成に必要な道具を整理整頓し、効率的にプログラムを作成できるようにしてくれる、まさにプログラマーにとっての便利な道具箱と言えるでしょう。