バブルソートで並び替え
泡の浮き上がりを思わせる、バブルソートとは、数列を整えるための方法のひとつです。名前の由来は、水中の泡のように、軽いものが次第に上へと上がっていく様子に似ていることから来ています。
この方法は、隣り合った二つの数を比べて、順番が逆であれば入れ替える、という単純な作業を繰り返すことで、最終的に全体を小さい順、または大きい順に整列させます。具体的な手順としては、まず最初の数と二番目の数を比較し、二番目の数が最初の数より小さければ、ふたつの数を入れ替えます。次に二番目の数と三番目の数を比較し、同じように入れ替えが必要であれば入れ替えます。この作業を、最後の数まで順番に繰り返していきます。これが一回目の処理です。
一回目の処理が終わると、一番大きな数は一番後ろに移動します。二回目の処理では、最後の数の一つ前までを同じように比較・入れ替えしていきます。このように、処理を繰り返すたびに、大きな数が後ろから順に確定していきます。
バブルソートは、仕組みが分かりやすく、簡単にプログラムで表現できるという長所があります。そのため、整列の考え方を学ぶ上では最適な方法といえます。しかし、数の量が多い場合、処理に時間がかかってしまうという欠点も持っています。例えば、千個の数を整列する場合、最悪の場合は千回近くの比較と入れ替えが必要になることもあります。そのため、膨大なデータを扱う際には、クイックソートやマージソートといった、より効率的な他の方法を用いる方が適しています。
バブルソートは、教育的な価値が高い一方で、実用面では処理速度の遅さが課題となる整列方法と言えるでしょう。