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ZigBee:小さな無線で大きな可能性

「ジグビー」という言葉を聞いたことがありますか?ジグビーは、家電や様々な機器を無線でつなぐ技術の一つです。私たちの身の回りの、例えば、照明やエアコン、窓の開閉センサーといった機器を、目に見えない電波で結びつける役割を果たします。特に、身の回りのあらゆるモノをインターネットにつなぐ「もののインターネット」、いわゆる「インターネット・オブ・シングス」の分野で注目を集めています。 ジグビーの特徴は、電気をあまり使わずに済む、省エネルギーな通信技術であることです。電池で動く小さな機器でも、長い期間、安定して動作させることができます。そのため、電池交換の手間を減らすことができ、環境にも優しいと言えるでしょう。また、導入にかかる費用も比較的安く抑えられるため、多くの機器に手軽に搭載できるというメリットもあります。さらに、ジグビーは、比較的近距離の機器同士を繋ぐことに適しています。家庭内やオフィス内といった限られた範囲で、確実に機器を接続することが可能です。 ジグビーを使うことで、私たちの生活はより便利で快適なものになります。例えば、外出先からスマートフォンを使って家の照明を操作したり、エアコンの温度を調整したりすることが可能になります。また、窓の開閉センサーと連携させれば、窓が開いていることをスマートフォンに知らせることで、防犯対策にも役立ちます。さらに、農業の分野では、ジグビーを使ったセンサーで温度や湿度、土壌の水分量などを計測し、農作物の生育状況を把握することで、より効率的な農業を実現することが期待されています。このように、ジグビーは、私たちの生活の様々な場面で活躍が期待される、未来につながる技術と言えるでしょう。