サーバ

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クラウド

サーバ集約でコスト削減

多くの会社では、以前はそれぞれの仕事や使う道具ごとに、専用の計算機を用意するのが一般的でした。計算機を仕事ごとに分けて使うやり方だと、管理に手間とお金がかかる上に、計算機の能力を十分に活かしきれないという問題がありました。例えば、ある計算機は常にフル稼働している一方で、別の計算機はほとんど使われていない、といった状況が起こり得ます。このような無駄をなくすために考えられたのが、計算機集約です。 計算機集約とは、複数の計算機をまとめることを意味します。しかし、単純に物理的にまとめるのではなく、仮想化という技術を使って、少ない数の計算機、あるいは仮想的な計算機にまとめるのが特徴です。仮想化とは、まるで本物の計算機のように使える仮想的な計算機を作る技術です。一つの計算機の中に、複数の仮想的な計算機を作ることができ、それぞれが別々の仕事を行うことができます。 この技術を使うことで、計算機の台数を減らし、電気代や設置場所、管理の手間などを減らすことができます。これまで複数の計算機を使っていた作業を一つの計算機にまとめることで、使われていなかった計算機の資源を有効活用できるからです。また、計算機集約は、災害時の復旧にも役立ちます。仮想的な計算機は簡単に複製したり移動したりできるので、何か問題が起きた時でも、すぐに復旧させることができます。例えば、ある計算機が壊れても、別の計算機に仮想的な計算機を移動させることで、すぐに作業を再開できます。このように、計算機集約は、会社にとって多くのメリットをもたらす、大切な技術と言えるでしょう。
クラウド

危険なオープンリゾルバにご用心

誰でも使える電話帳のようなもの、それが公開名前解決サービスです。インターネットを使う時、私達はウェブサイトの名前(例えば、「example.com」)を入力します。しかし、コンピュータは名前ではなく、数字の住所(IPアドレス)でウェブサイトを探します。この名前と住所の対応表を管理しているのが、名前解決サービスです。 公開名前解決サービスは、誰でも無料でこの対応表を調べられるように公開しています。ウェブサイトの名前を入力すると、このサービスが対応する住所をすぐに教えてくれます。とても便利ですが、危険も潜んでいます。 悪意のある人がこのサービスを悪用して、大量の偽の問い合わせを送りつけることがあります。まるでいたずら電話を大量にかけるようなものです。この攻撃を受けると、サービスはパンクしてしまい、本来の利用者が使えなくなってしまいます。これを「増幅攻撃」といいます。 また、犯罪に利用される可能性もあります。悪意のある人が、他人の情報を盗み見たり、不正な操作をしたりする際に、自分の足跡を隠すために公開名前解決サービスを利用することがあります。あたかも偽名を使って電話をかけるように、自分の正体を隠すことができるのです。 このような危険から身を守るためには、公開名前解決サービスを適切に設定することが重要です。誰でも使える状態ではなく、限られた利用者だけが使えるように制限することで、悪用を防ぐことができます。設定方法を確認し、安全にインターネットを利用できるようにしましょう。 公開名前解決サービスは便利なものですが、使い方を誤ると危険な道具にもなり得ます。正しい知識を身につけて、安全に利用することが大切です。