Kubernetesはコンテナの運用管理を自動化するオーケストレーションツールです。基本概念から実践的な使い方まで解説します。
Kubernetes入門:コンテナオーケストレーションの基本と実践

AIを知りたい
AIシステムの本番運用で「Kubernetes」が使われると聞いたのですが、Dockerとは何が違うのですか?

AIエンジニア
Dockerが1つのコンテナを作って動かすツールだとすれば、Kubernetesは大量のコンテナを自動管理するオーケストレーションツールです。コンテナの起動・停止・スケーリング・復旧を自動化します。Dockerが「船」なら、Kubernetesは「港の管理システム」です。

AIを知りたい
なぜKubernetesが必要になるのですか?

AIエンジニア
本番環境では数十〜数百のコンテナが動きます。APIサーバー、推論サーバー、前処理サービス等々。これらを手動で管理するのは不可能です。Kubernetesは負荷に応じた自動スケーリング、障害時の自動復旧、ローリングアップデートを実現します。
Kubernetes(K8s)とは、Googleが開発しオープンソース化したコンテナオーケストレーションプラットフォームです。
コンテナ化されたアプリケーションのデプロイ、スケーリング、管理を自動化します。クラウドネイティブアプリケーションの標準的な実行基盤として、AWS EKS、Google GKE、Azure AKSなどのマネージドサービスでも提供されています。
Kubernetesの基本概念

AIを知りたい
Kubernetesの基本的な仕組みを教えてください。

AIエンジニア
核となる概念はPod(コンテナの実行単位)、Deployment(Podの管理・スケーリング)、Service(Podへのネットワークアクセス)の3つです。ユーザーは「YAMLファイル」で「こういう状態にしたい」と宣言し、Kubernetesがその状態を維持します。これを宣言的設定と呼びます。

AIを知りたい
PodとDockerコンテナの違いは何ですか?

AIエンジニア
Podは1つ以上のコンテナをまとめたグループです。同じPod内のコンテナはネットワークとストレージを共有します。多くの場合1Pod=1コンテナですが、メインのアプリとログ収集用のサイドカーコンテナを同じPodに入れるパターンもあります。
| 概念 | 役割 | Docker対応 |
|---|---|---|
| Pod | コンテナの実行単位 | docker run |
| Deployment | Podの管理・レプリカ制御 | docker-compose(拡張版) |
| Service | ネットワーク公開・負荷分散 | ポートマッピング |
| Namespace | リソースの論理的分離 | なし |
| ConfigMap/Secret | 設定値・機密情報管理 | 環境変数 |
AI/ML分野でのKubernetes活用

AIを知りたい
KubernetesはAIの分野ではどう使われていますか?

AIエンジニア
主に3つの用途があります。ML推論のスケーリング(リクエストに応じて推論サーバーのPodを増減)、分散学習(複数GPU/ノードでの並列学習)、MLパイプラインの管理(Kubeflowでデータ取得→学習→デプロイを自動化)です。

AIを知りたい
マネージドサービスを使うのが良いですか?

AIエンジニア
はい。自分でKubernetesクラスタを運用するのは非常に大変なので、クラウドのマネージドサービスをおすすめします。AWS EKS、Google GKE、Azure AKSが三大サービスです。コントロールプレーンの運用をクラウドに任せて、アプリケーション開発に集中できます。
まとめ
Kubernetesはコンテナ化されたアプリケーションの自動管理・スケーリングを実現するプラットフォームです。AI分野では推論サーバーのオートスケーリングやMLパイプラインの基盤として活用されています。学習コストは高いですが、EKS/GKE/AKSなどのマネージドサービスを使えば運用負荷を大幅に削減できます。
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kubectlの基本コマンド集
Kubernetesクラスターを操作する際に頻繁に使うkubectlコマンドをまとめました。
# クラスター内のPod一覧を表示
kubectl get pods
# 全ネームスペースのリソースを確認
kubectl get all --all-namespaces
# マニフェストファイルからリソースを作成・更新
kubectl apply -f deployment.yaml
# Deploymentのレプリカ数を変更(スケーリング)
kubectl scale deployment my-app --replicas=5
# Pod のログをリアルタイムで確認
kubectl logs -f pod/my-app-7d6f8c5b4-xk2mn
# Pod 内にシェルで接続(デバッグ用)
kubectl exec -it pod/my-app-7d6f8c5b4-xk2mn -- /bin/sh
# リソースの詳細情報を確認(トラブルシュート時)
kubectl describe pod my-app-7d6f8c5b4-xk2mn
ポイント:kubectl getで状態確認→kubectl describeで詳細調査→kubectl logsでログ確認、という流れがトラブルシューティングの基本パターンです。
