「奇皇后」単なる三角関係のドラマではない深い物語

高麗の少女スン・ニャンは貢女として元に連れていかれてしまいそうになる。
目の前で母親を殺されてしまったニャンは、男装をして高麗王室の反対勢力として知られるワン・ゴの手下となった。
そして、ニャンはワン・ユと出会い、その人柄に惹かれていく。
ワン・ユを王にする為に、ニャンはワン・ゴを欺く。
しかし、ワン・ゴは元の権力者であるヨンチョルと組み、元の皇太子タファンの暗殺を企てていた。
タファンの護衛をする事になったスンニャンは、運命的な出会いをしてしまう。
二人の男性の間で心を揺らしながら、スンニャンは元の王妃へとなる。
数々の試練や裏切りに合いながらも、スンニャンは自ら道を切り開いていく。
しかし、その先には多くの哀しみが待ち構えていたのです。

このドラマの見所は、単なる三角関係のドラマではないという事です。
そこには、二つの国に翻弄された一人の女性の哀しみがあったのです。
その事を知っているからこそ、ワン・ユもタファンもスンニャンを愛しました。
スンニャンにとっては、どちらも選べなかったんだと思います。
ワン・ユもタファンも、それぞれが深くスンニャンを愛していました。
ワン・ユは、スンニャンの為に自ら死を受け入れました。
そして、タファンは自ら敵の罠に落ちたフリをして、真実を探ります。
このドラマで描かれるのは、好きとか嫌いとかという甘い三角関係なんかとは違うんです。
スンニャンは、これまでに数多くの試練を乗り越えてきました。
ワン・ユもタファンも願うのは、これ以上スンニャンが傷つかない事でした。
タファンにとって、何よりも辛かったのは、自分を今まで支えてくれたコルタが自分を裏切り続けていた事だと思います。
眠ったフリをしながら、コルタが自分を裏切る言葉を聞いた時に、タファンはどれほどショックだったでしょう。
どれだけ家臣がいても、どれだけ権力があっても、権力者というのは孤独なのだという事を知りました。
コルタと、皇太后の陰謀を暴いたタファンとスンニャン。
ニャンの腕の中で眠るようにいってしまうタファンが、とても切なく見えました。
彼が願っていたのはただ一つ、スンニャンの幸せだけだったのです。
高麗と元。二つの国に翻弄されてきた人生。
ワン・ユとタファン。二人の愛に包まれた人生。
スンニャンの歩んできた人生とはなんと過酷で、なんと長かったのかと思いました。
ワン・ユとタファンを失った後、スンニャンが凛として立っている姿がとても印象的でした。
美しい女性というのは、数々の試練を勝ち抜いた女性だけなのだという事がとてもよくわかるラストだった気がします。
各話の詳しいあらすじはこちらに書いてありました。奇皇后